「大卒の資格がないと昇進できない」「キャリアアップのために学位がほしい」——そんな悩みを抱えながら、忙しい毎日を送っている社会人の方は少なくありません。
通信制大学は、働きながら学位取得を目指せる選択肢として近年注目を集めています。しかし、「費用はどれくらいかかるの?」「本当に卒業できるの?」「どこを選べばいいの?」といった疑問も多いはずです。
この記事では、社会人が通信制大学を選ぶ際の費用・卒業率・おすすめポイントを徹底解説します。この記事を読めば以下の3点が分かります。
✅ 通信制大学の費用相場と安く抑えるコツ
✅ 卒業率が高い大学の選び方・見極め方
✅ 社会人が無理なく学び続けるための具体的な方法
通信制大学とは?社会人が注目する理由
通信制大学とは、主に郵便・インターネット・スクーリング(対面授業)を組み合わせて学ぶ大学の形態です。文部科学省が認可した正規の大学であるため、卒業すれば普通の大学と同じ「学士」の学位を取得できます。
近年、社会人からの注目が高まっているのには明確な理由があります。
まず、通学不要・自分のペースで学べるという最大のメリットがあります。仕事が終わった夜や休日にオンライン授業を受けられるため、フルタイムで働きながら学位取得を目指せます。
また、費用が通学制の大学に比べて大幅に安い点も魅力です。通学制の私立大学では4年間で400〜600万円かかることも珍しくありませんが、通信制大学では60〜100万円程度で卒業できるケースもあります。
さらに、年齢制限がなく入学しやすいという特徴もあります。多くの通信制大学では学力試験がなく、書類審査のみで入学できるため、30代・40代からでもスタートしやすい環境が整っています。
通信制大学の費用相場と安く抑える3つのポイント
「通信制大学って実際いくらかかるの?」というのは、多くの方が最初に気にするポイントです。費用の全体像を把握したうえで、賢くコストを抑える方法を解説します。
① 通信制大学の費用相場を知る
通信制大学の費用は大学によって大きく異なりますが、おおよその目安は以下のとおりです。
【費用の目安(4年間合計)】
📌 国立大学の通信制課程:約80〜100万円
📌 私立大学の通信制:約60〜200万円(大学・学部による)
📌 スクーリング費用(別途):1科目あたり5,000〜30,000円程度
注意したいのは、入学金・授業料以外にも、テキスト代・スクーリング交通費・試験受験料などが別途発生する点です。公式サイトの総費用シミュレーションを確認するか、資料請求時に詳細を問い合わせるようにしましょう。
② 奨学金・給付金制度を活用する
通信制大学でも、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を利用できる場合があります。ただし、全ての通信制大学が対象ではないため、事前確認が必須です。
また、社会人が見落としがちなのが「教育訓練給付金」の活用です。厚生労働省の制度で、雇用保険加入者であれば受講費用の最大70%(上限56万円)が支給されるケースもあります。
📌 一般教育訓練給付金:費用の20%(上限10万円)
📌 専門実践教育訓練給付金:費用の50〜70%(上限56万円)
対象講座かどうかは厚生労働省の検索システムで確認できますので、必ずチェックしてみてください。
③ 科目等履修生から始めて費用を分散させる
「いきなり4年間分の費用を払うのは不安…」という方には、科目等履修生や聴講生として試しに受講する方法もあります。
気になる大学で1〜2科目だけ受講してみることで、授業スタイルや学習環境が自分に合うかを確認したうえで、正式な入学を検討できます。費用を分散できるだけでなく、入学後のミスマッチも防げる一石二鳥の方法です。
会社での昇進条件が「大卒以上」と知ったのは、入社5年目のことでした。高卒で就職した私(佐藤・34歳・製造業)にとって、これは青天の霹靂でした。でも今さら仕事を辞めて大学に通うなんて、家族もいるし絶対に無理。「詰んだ…」と思いながらネットを検索しまくっていたら、通信制大学という選択肢を発見。とはいえ費用や卒業できるかが不安で、なかなか踏み切れずにいました。そんなとき、キャリアアドバイザーに相談してみたところ、「学歴ロンダリングより、今の職場で評価される転職先を一緒に探しましょう」と提案いただき、Remofulのサポートのおかげでリモートワーク可・大卒条件なしの職場への転職に成功。収入も上がり、今は通信制大学も余裕を持って通えています。相談だけなら無料なので、まず気軽に問い合わせてみることをおすすめします。
社会人が卒業率で失敗しないための3つの理由と重要性
実は通信制大学には「入学は簡単だが卒業が難しい」という側面があります。一般的に通信制大学の卒業率は10〜30%程度と言われており、入学者の多くが途中でドロップアウトしてしまうのが現実です。
「せっかくお金と時間を使ったのに卒業できなかった」——そんな悲劇を避けるために、卒業率の重要性をしっかり理解しておきましょう。
① モチベーション維持が最大の壁になる
通信制大学では、授業への出席を強制される機会が少ないため、自分でスケジュールを管理し、モチベーションを維持し続ける必要があります。仕事の繁忙期や家庭の都合が重なると、学習がどうしても後回しになりがちです。
「忙しくて1ヶ月まったく手をつけられなかった」という状態が続くと、最終的には休学・退学につながります。卒業率が高い大学を選ぶことは、「サポート体制が充実している大学を選ぶ」ことと同義です。
② サポート体制の差が卒業率を大きく左右する
卒業率が高い通信制大学には、共通して充実したサポート体制があります。具体的には以下のような支援が挙げられます。
✅ 担任制度・アドバイザー制度(学習進捗を個別管理)
✅ オンライン上の学習コミュニティ(孤独感の軽減)
✅ 卒業論文・レポートの添削サービス
✅ 定期的な学習進捗確認の連絡
大学選びの際は、公式サイトで「卒業率」の数字を確認するだけでなく、実際の在学生・卒業生の口コミもチェックすることを強くおすすめします。
③ 卒業までの単位設計が現実的かどうかを確認する
卒業に必要な単位数は大学によって異なりますが、一般的には124単位以上の取得が必要です。社会人が4年間で卒業するには、年間30〜32単位(月あたり約2〜3科目分)のペースで学習を続ける必要があります。
「自分の生活スタイルで無理なく続けられるか?」を入学前にシミュレーションしておくことが、卒業への第一歩です。一部の大学では入学前に個別相談ができるため、積極的に活用しましょう。
社会人におすすめの通信制大学の選び方・具体的な手順
「どの大学を選べばいいか分からない」という方のために、通信制大学を選ぶ具体的な手順をステップ形式で解説します。
STEP1:目的を明確にする(資格取得・学位取得・キャリアアップ)
まず最初に、「なぜ通信制大学に通いたいのか」を明確にしましょう。目的によって選ぶべき大学・学部が変わってきます。
📌 学士(大卒資格)がほしい→ どの学部でもOK。費用と卒業率を優先
📌 教員免許・保育士資格を取りたい→ 資格取得に対応した学部を選ぶ
📌 心理・福祉・ビジネスなど専門知識を深めたい→ 学びたい分野に強い大学を選ぶ
目的がぼんやりしたまま入学すると、モチベーションが続かずに途中でやめてしまうリスクが高まります。「この資格を取れば転職に有利」「この学位があれば昇進できる」など、具体的なゴールを設定しておきましょう。
STEP2:複数大学の資料請求をして費用を比較する
目的が決まったら、候補となる大学を3〜5校に絞って公式の資料請求を行いましょう。資料請求は無料でできる大学がほとんどで、入学費用の詳細・カリキュラム・サポート体制などを確認できます。
費用の比較だけでなく、以下の項目もあわせてチェックしてください。
✅ スクーリング(対面授業)の頻度と場所
✅ 試験の受験方法(会場試験 or オンライン試験)
✅ スマホ・タブレットでの学習対応状況
✅ 卒業率の公表有無
スクーリングが遠方の校舎でしか受けられない場合、交通費や宿泊費が追加でかかるケースがあります。「オンラインで完結できるか」は社会人にとって特に重要なポイントです。
STEP3:在学生・卒業生の口コミを確認する
公式サイトの情報だけでは分からないリアルな実態を知るために、在学生・卒業生の口コミ・体験談を確認しましょう。
チェックすべきポイントは以下のとおりです。
📌 「働きながら本当に卒業できた」という具体的な声があるか
📌 サポートスタッフの対応が親切かどうか
📌 課題・レポートの難易度が社会人に無理のないレベルか
SNS(X・Instagram)や大学の口コミサイトなどを活用すると、リアルな声を集めやすいです。
STEP4:教育訓練給付金の対象か確認してから申し込む
入学を決める前に、必ず教育訓練給付金の対象講座かどうかを確認しましょう。厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で大学名・講座名を検索すれば対象かどうかを確認できます。
給付金を受け取るためには、ハローワークでの事前手続きが必要です。入学後に申請しても給付を受けられない場合があるため、入学前に手続きの流れを確認しておくことが重要です。
STEP5:入学後の学習スケジュールを事前に組み立てる
入学が決まったら、最初の1ヶ月以内に1年間の学習スケジュールをざっくり組み立てることをおすすめします。
「試験は〇月だからその2ヶ月前にはテキストを終わらせる」「週末の3時間を学習に充てる」など、具体的に計画を立てることで継続しやすくなります。
また、仕事が繁忙期に入る時期は学習量を減らすなど、無理のない計画にすることがドロップアウト防止のカギです。
通信制大学に関するよくある質問
Q1. 通信制大学の卒業率はどれくらい?低い理由は?
A. 一般的に10〜30%程度と言われており、通学制の大学(90%前後)と比べて大幅に低い傾向があります。
主な原因として、①モチベーション維持の難しさ、②仕事・育児との両立の限界、③学習サポートの不足が挙げられます。
ただし、近年はサポート体制を強化した大学が増えており、卒業率が50〜60%を超える大学も出てきています。大学選びの際は卒業率を必ず確認しましょう。
Q2. 通信制大学の学位は就職・転職で評価される?
A. 文部科学省が認可した正規の大学を卒業した学士号であるため、履歴書上は通学制の大学と同等に扱われます。
「大卒以上」という採用条件を満たすことができますし、転職活動での応募資格にも対応できます。ただし、学位よりも職務経験・スキルが重視されるケースが多いため、「学位+実務経験」の組み合わせが最も転職・昇進に効果的です。
Q3. 最も費用が安い通信制大学はどこ?
A. 費用の安さで言えば、放送大学が代表的な選択肢の一つです。
放送大学は1単位あたりの授業料が約5,000〜11,000円程度で、4年間の総費用を70〜100万円程度に抑えられるケースがあります。ただし、スクーリングが必要な科目や受験費用が別途かかる場合があるため、資料請求で詳細を確認してください。
また、私立の通信制大学でも教育訓練給付金を活用することで、実質負担額を大幅に削減できる場合があります。費用だけで比較するのではなく、サポート体制・卒業率・学べる内容もあわせて総合的に判断することが大切です。
まとめ:社会人が通信制大学を選ぶ際の重要ポイント
この記事では、社会人が通信制大学を選ぶ際の費用・卒業率・具体的な手順について解説しました。最後にポイントを整理しておきます。
✅ 費用は4年間で60〜200万円が目安。教育訓練給付金の活用で実質負担を大幅に削減できる
✅ 通信制大学の卒業率は10〜30%と低め。サポート体制が充実した大学を選ぶことが卒業への近道
✅ 目的→資料請求→口コミ確認→給付金確認→スケジュール設計の順で進めるのが成功のカギ
「学位取得」はキャリアアップの強力な武器になりますが、同時に「今の職場環境や年収に満足しているか?」も振り返ってみることが重要です。
もし「学位がなくてもキャリアアップしたい」「リモートワークができる職場に転職したい」と感じているなら、転職という選択肢も並行して検討することをおすすめします。学位を取りながら働き続けるためには、柔軟な働き方ができる職場環境も不可欠だからです。
