空と土プロジェクト

酒米づくりツアーさくらんぼ収穫&田んぼの除草

さくらんぼ収穫&田んぼの除草

6月18日(土)。
夏を思わせるようによく晴れたこの日は、
空と土プロジェクトの「酒米づくりツアー」が開催されました。

2010年に始まった酒米づくりは今年で7年目に突入。
今年も美味しいお酒が作れるように、
今回のツアーから初めての取り組みとなる「田んぼの除草」を行いました。

稲の十分な日光環境と風通し、収穫時の異種混入を防ぐために
昔ながらの機具を使って田んぼを除草するとのこと。

9:15に甲府駅の武田信玄像前に集合し、
バスに乗り込み出発です。

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「子どもに米づくりの大変さを知ってもらい、食べ物の大切さをわかってほしいと思って参加しました」
「初参加なので緊張しますが、みなさんと楽しみたいです」
「除草は初めてなので、とても楽しみです」
「ほどほどに頑張って除草の後のビールを楽しみにしています」

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参加者のみなさんも楽しみにしてくれています。
今日は30度を超える予想なので、熱中症に気をつけて作業を進めましょう。

1ヶ月限定、旬を迎えた「さくらんぼ狩り」

最初に向かったのは、南アルプスの「小野洋蘭果樹園」。
低農薬で育てた旬のさくらんぼ(佐藤錦、高砂、夏香錦)を収穫し、
その場でいただきます。
さくらんぼ狩りができるのは、5月下旬から6月下旬までの
1ヶ月限定とのこと。参加したみなさんはラッキーでしたね。

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日本のさくらんぼは7割が山形県で生産されています。
2位は北海道、3位は青森県、そして4位が山梨県です。

明治時代に海を渡って日本に来ましたが、
さくらんぼが育つのは、冬の寒さがあり、雨が少ない土地。
だから、東北や北海道が適していたのです。
山梨県は、さくらんぼが育つ最南端でした。

日本全国で栽培が出来るようになったのは、戦後から。
ビニールハウス栽培が出来るようになったことがきっかけだそうです。

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小野さんの果樹園のさくらんぼの木は、樹齢50年。
赤い宝石のような実がたくさん実っています!
ここで小野さんから注意事項がありました。

「葉の根元にある小さな三角の芽は来年のさくらんぼです。
だから葉や枝は取らないようにしてくださいね」

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旬を迎えたさくらんぼは、すでに来年の用意もしているとのこと。
実だけをもぎ取り、心ゆくまでさくらんぼをいただきましょう。

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「甘くて美味しいですね」
「木ごとに味が違う」
「わー、この木のさくらんぼ美味しい!」
「一度にこんなにたくさん食べたことがないです」

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さくらんぼは品種ごとに味が違うのはもちろんですが、
木ごとに個性があり、味が少しずつ違っていました。
小野さんが愛情込めて作ったさくらんぼは、
ジューシで柔らかく、甘みと酸味が絶妙の逸品。
とても贅沢な体験をありがとうございました!

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さくらんぼでお腹がいっぱいになった一行ですが、
次のスケジュールは酒米を育てている増富地域での昼食です(笑)
バスで1時間ほど移動するので、その間にお腹をすかせましょう。

五郎舎さんでいただく、大地の恵み

私たちが向かう増富地域は、「富が増す」と書くとおり、
武田信玄の金山や水晶という地下資源があって、昔はとても栄えた地域でした。
しかし、今、増富地域の半分が空き家に。
近辺の集落では、完全なゴーストタウンになってしまったところもあります。

そこで空と土プロジェクトは、限界集落である増富の耕作放棄地を再生し、
都市と農村がつながることでお互いを元気にしたい。
そんな思いで活動を続けているのです。

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さて、昼食は五郎舎さんでいただく健康的なお食事です。
今日のメニューは、朝取れ野菜たっぷりのサラダと、
さつまいも・玉ねぎ・にんじんのかき揚げ、冷麦、おこわ、
花豆の煮物、トウモロコシ。

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野菜はシャキシャキで、水分をたっぷり含んだラディッシュはとても美味。
大地の恵みをたっぷりいただきました。
これで、午後からの田んぼの除草作業もしっかりできそうです。

気合を入れる合言葉「草取り、もりもり!」

棚田に到着すると、NPO法人えがおつなげてのスタッフや
ボランティアの方、地元の方が準備万端で待っていてくれました。

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今回私たちは3つの手法で田んぼの除草作業を行います。
まずは、「チェーン除草」。
これは10年くらい前に有機栽培向けに開発された機具で、
たくさんのチェーンがついた鉄の棒を田んぼの中で引きずることで、
雑草を取るというもの。とても効果が高く、雑草の発芽も抑制できるのだとか。

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チェーン除草が通った後は、「田ころがし」が登場します。
これは、田車という昔ならではの除草機で、
回転する刃がついた機具を押したり引いたりしながら、
ジャバジャバと苗の間を歩きます。

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そして最後が「手除草」。機具では取りきれない稲の周りを
手で撹拌しながら雑草を取っていきます。

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本日のノルマは「田んぼ4枚」。
限られた時間内にすべての除草が終わるよう、
2班に分かれて早速作業開始です。

一見、地味な作業。でも、みなさん夢中に!

チェーン除草は重労働。
機具が重い上に、慣れない田んぼで足を取られるため大変です。
そこで、ここは大人の男性が中心になって役割を担いました。

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「これは大変だ」
「奴隷になった気分」

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チェーン除草が一往復したら、次は田ころがしの出番。
これはお子さんでもできる楽しい機具です。

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「転ぶ!難しい!」
「これ楽しいです!」

田ころがしはみなさんに人気で、楽しんで作業が進みます。
あまり力を入れすぎず、ジャバジャバと進みましょう。

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この頃になると、一生懸命に草取り作業をしていた子どもたちは泥だらけ。
もちろん、カエルを取ったり、泥んこになって遊んだりしていましたが、
草取り作業に夢中になってくれました。

田んぼの草取りは、都会にいたらできない体験。
初めて触る機具に夢中になりながら、除草作業をする姿に、
子どもの成長を感じる親御さんもいらっしゃったのではないでしょうか。

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それにしても今日は真夏のよう。一度休憩を挟んでから、
最後の仕上げに取り掛かりましょう。

除草剤を使わずに、お米を作る大変さ

仕上げは手作業による除草です。
苗の周りを一株一株手で触りながら雑草を取っていくわけですから、
これはとても大変な作業。

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「これは腰にくるね」
「しまった、足がつった」

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大変ですが、大勢でやればそんなに時間はかかりません。
ただ、これを一人や数人でやると考えると、ちょっとゾッとします。
除草剤を使えば簡単なのですが、空土ファームのお米は、
農薬・化学肥料を使わずに作っているため、これだけ手間がかかるのです。

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みなさんが集中して作業をしたおかげで、
4枚の棚田の雑草はきれいに取り除かれました。
これで、秋には美味しいお米が出来上がるはず。

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梅雨時期とは思えない炎天下での作業、本当にお疲れさまでした。

お米作りの大変さを痛感。お米の大切さを学ぶ

増富温泉で汚れを落としたら、一行はバスで新宿へと向かいました。
バスの中で感想を伺うと、

「さくらんぼは木によって味が違うのが衝撃でした」
「除草体験は田植えや稲刈りより印象に残りました」
「手で除草したので腰がきつかったけど、あっという間でした」
「除草の大変さがわかりました。これからはお米を大切にします」
「手で除草するのも気持ちいい仕事だなと思いました」
「お米のありがたさを痛感しています。感謝の気持ちを持って食べます」
「初めて泥の中に足を入れて不思議な感覚でした」
「草取りの大変さを味わいましたが、みんなと一緒に楽しくできました」
「お米を作るのは本当に大変だと思いました」
「中国の農家で生まれ育ったけど、草刈りは初めてでした。子どもの頃、カエルを取って遊んでいたのですが、今日娘も同じことをしていました」

子どもたちからも、
「お米を残さず食べます!」
「草刈りはとても大変で、中でも田ころがしがかなり大変で、転ぶかと思いました」
「田んぼでカエルを捕まえて楽しかったです」

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田んぼの草取りという地味で大変な今回のツアーでしたが、
お米作りの大変さや、お米の大切さを痛感できました。
今日の体験を忘れることなく、毎日のご飯に感謝したいですね。

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帰りのバスは、宴会に

さて、ここからは番外編。
炎天下での大変な作業を終え、温泉で汗を流した大人たちは、
帰りのバスで大宴会を始めました。

冷たいビール・酎ハイから始まり、
空土ファームの酒米で作った純米酒「丸の内」などお酒も進み、
新宿に着くまでの間、楽しい時間を過ごしました。

こうして、農村での体験を終えた後に、参加者のみなさんが仲良くなり、
お酒を交わすことも、このツアーの醍醐味の一つ。

今日のツアーをきっかけに、増富地域とつながり、
えがおつなげての人たちとつながり、そして参加者同士がつながる。
そんな一つ一つの出会いを大切にしたいですね。

今日除草をした田んぼの稲は、どんな成長を遂げるのでしょうか。
きっと、黄金色に輝く美味しい酒米になるはずですので、
次回は是非、稲刈りにいらしてください。

また増富で会えることを、楽しみにしています。

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