空と土プロジェクト

CSRツアー森林CSVツアー

森と対話し、森を残しながら育てていく

 

古屋製材所を後にした一行は、有限会社 藤原造林が作業をする森林へと向かいました。

藤原造林は、FSC認証制度において森林の管理・経営に適用されるFM認証を

取得している日本ではまだ少ない林業者です。

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山梨県は、県土の約1/3を占める県有林がFSC認証を受け、

スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなどの樹種がバランスよく植えられていることも

大きな特徴のひとつで、スギやカラマツの人工林率は全体の約44%にも及びます。

藤原造林の大きな特徴は、人工林の手入れを行いながら、荒廃している林を取り戻し、

自然の営みの中で後世に引き渡す取り組みを行っていること。

間伐、択伐といった手法がとられ、森林内の伐期に達した木を

適量ずつ数年から数十年おきに抜き切り出しながら、森林を理想の形に維持しています。

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スギやカラマツなどの針葉樹に広葉樹をうまく交えて植えることで、

病気になりにくい強い森がつくりあげられていくそうですが、

長年の経験を持つ藤原さんでさえも「植えてみないと分からない」部分は多く、

毎年時間をかけて森林と対話しながら、自然と調和した林業の模索を続けられているそうです。

 

適材適所、森のすべてを活かすことができる

「森林伐採=環境破壊」という安直なイメージが先行しがちな林業にあって、

国産材の積極的な利用によるCO2排出量の削減など、その価値が改めて見直されています。

山から生み出される木材が有効的に利用されている実情を知れば、

 

「森林伐採=環境破壊」といった誤解もきっと解けるはずです。

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間伐を例にとって少しご説明します。

間伐とは、植林した木々を途中で間引くことで、

木々をまっすぐ太く立派に育てるために、必要不可欠な作業。

間伐を行うことで、暗く閉ざした森に光を呼び込み、豊かな林床を育みます。

木々の間に育まれた林床が、大雨の際の土砂の流出を防いでくれる効果もあるのです。

さらに、そこから切り出された間伐材の使い方にも環境に優しい工夫があります。

丸太にした幹の一番太い部分は、住居などの建材として利用され、

少し細い部分の合板からは家具が作られるのです。

そして、木の一番上、もっとも枝が細い部分も、無駄にはしません。

藤原造林では木の上部の枝も有効に利用して、木材チップを製造しています。

まさに適材適所の使われ方で、森のすべてが余すところ無く、

私たちの暮らしの温もりに変わっていきます。

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再び盛り上がりを見せ始めた「木」の価値を、どう次の事業アイデアに活かしていくのか。

参加者は藤原造林の取り組みから多くのヒントを得たようです。

 

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