空と土プロジェクト

Q&A

都市農村交流とは

農山村地域では過疎高齢化に拍車がかかり、遊休農地の拡大、山林の荒廃、地域コミュティの弱体化など様々な課題を抱えています。
一方都市では、食の安全への不信、アレルギーや過敏症増加による環境への不安、仕事や人間関係のストレスからくる心身の不調などから、自然体験や田舎暮らし等、農山村での新たなライフスタイルに関心をもつ人々が増えてきました。

農山村は都市の経済やスキルを必要とし、都市は農山村の「生命」を必要としています。農山村には食糧、木材、エネルギー、自然や人々とのつながり、という有形無形の資源がたくさんねむっています。都市農山村交流とは、都市と農山村部相互の二-ズと資源をつなぎあわせ、互いが支えあいながらこうした問題を解決し、よりよい社会への糸口をつむぎだしていく活動です。

限界集落とは

一般的に限界集落とは「65歳以上の高齢者が人口の過半数を占め、共同体としての機能を維持することが難しくなった集落のこと」を指しています。高齢化が進み集落の自治、生活道路の管理、冠婚葬祭など、共同体としての機能が急速に衰え、やがて消滅にむかうとされています。

総務省による集落状況調査(2011年)によると、高齢者(65歳以上)が半数以上を占める集落は10,091集落で全国の集落の15.5%を占め、そのうち2,683集落(全集落の4.1%)は既に機能維持が困難、その中でも2,342集落(全集落の3.6%)はいずれ消滅する可能性があると言われています。

*「集落」:一定の土地に数戸以上の社会的まとまりが形成された、住民生活の基本的な地域単位

森林資源の利活用について

日本の森林は約2512万ha。そのうち、約5割が天然林、約4割が人工林、残りが竹林などの雑林です。国土面積に占める森林面積は約67%で、先進国の中では有数の森林大国です。しかしその一方で、木材自給率は28%に止まり、日本で使われる木材の多くを輸入材にたよっています。これは安定量・安定価格の外国産材に国産材が太刀打ちできなかったこと、消費志向が木材から鉄やコンクリート等の工業材料に変化し需要が激減したこと、これにより林業経営が壊滅的な打撃をうけ過疎化・高齢化も重なり、林業就業者が急激に減少したことによります。戦後急速に拡大植林された森林は、間伐などの手入れがなされず荒廃の一途をたどり、地域経済の衰退を一層進めることになりました。
しかしながら最近は、地球温暖化やエネルギーの高騰にみる環境問題を背景に、再度森林資源が注目されるようになりました。二酸化炭素の吸収源であること、化石燃料の代替としてのバイオマスやエコロジー素材として間伐材が利用できること、森林浴などの癒し効果、生態系の保護など、森林がもつ価値が再度見直されてきています。
森林資源を守るためには、森林整備が欠かせません。その中でも必要不可欠なのは伐採作業です。間伐がされていない森林は光がはいらないので木の根が育たず、成長がにぶります。水分保全能力が弱まり土砂災害や落石のもとにもなります。間伐とは、混みあった森林から曲がったり弱ったりした木を伐採し、森林の中を明るく保ち木を真っ直ぐ育てる為に必要な作業です。
さらに間伐した材を有効に使えるよう、搬出ルートの確保も重要です。そして何よりも、木材利用を国産材にシフトしていくことが一番の解決策になります。国産材の利用が高まれば、林業経営が成り立ち、森に手が入り、山や地域の回復につながります。国産材利用促進にむけて、消費者側と生産者側が手を組み、互いのニーズや技術を交換し知恵をだしあいながら需要の発掘・拡大への働きかけ、流通ルートの改善、製材・乾燥技術の向上など、新たな事業モデルをつくっていくことが期待されています。

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