空と土プロジェクト

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空土バスツアー:春の空土ファームと桃の花見バスツアー

4月18日水曜日。
寒い冬が終わり、暖かな日ざしが何より嬉しいこの季節。
変わりやすい天候も味方につき、空は気持ち良く晴れわたりました。

そんな恵まれた日に開催されたのは、
三菱地所グループで分譲・管理しているマンションのご所有者様・ご入居者様を対象とした
Web会員組織「三菱地所のレジデンスクラブ」限定、
「春の空土ファームと桃の花見バスツアー」。
新宿駅から貸切バスに乗り込み、
春を迎えた山梨県北杜市へと向かいました。


高速道路からも、甲府盆地に咲き誇る桃の花を眺めることができました。

さて、ツアー報告の前に、少しだけ北杜市についてお話ししておきます。
北杜市は8町村が合併して生まれ、
山梨県の6分の1もの面積を有している市です。
市域の3分の1が八ヶ岳南麓(やつがたけなんろく)の山岳高原で、
観光や登山、避暑地としても人気の高いエリア。

この北杜市が誇るのは、3つの日本一と、3つの日本百名山。
日本一なのは日照時間、ミネラルウォーター生産量、国蝶オオムラサキの生育数で、
日本百名山に選ばれているのは甲斐駒ケ岳・八ヶ岳・瑞牆山です。

その北杜市の中でも今回向かう場所が、須玉町の増富地区。
村の約95%が森林で「秩父多摩甲斐国立公園」に指定されるほど
自然豊かな日本の原風景が広がっています。
かつては、武田信玄の金山があったことや水晶の産地だったことから
非常に賑わっていた場所ですが、
現在は「限界集落」と言われるほど過疎化が進んでしまいました。


そんな増富に三菱地所が寄り添い始めたのは2008年のこと。
高齢化が進んだことで20年以上放棄されていた農地(=遊休農地)を開墾し、
NPO法人えがおつなげてと連携しながら、
農山村と都市が交流することでお互いの問題に気付き、
支え合うことで「お互いに元気になる社会」を築きたい。
そんな想いから「空土プロジェクト」をスタートさせました。
日本の原風景であった農山村が、再び元気になるために――。

それでは、今回のツアー内容を振り返ってみたいと思います。


棚田に稲を実らせるための「田植えの準備」。

新宿を出発した一行が最初に向かったのは、増富にある「空土ファーム」。
ここで今回みなさんに体験していただくのは、
「田植えをするための田んぼの準備」です。


空土ファームの田んぼは区画整理された田んぼとは違って、
一枚一枚大きさも形も違う昔ながらの棚田。
その棚田に水を張った時に漏れないようにするためには、
一枚一枚をコンクリート製の畔板(あぜいた)で囲む必要があります。

今回みなさんに畔板を並べていただくのは、
開墾したばかりの新しい棚田。田んぼとして活用するためには
欠かすことのできない大切な仕事です。
それではさっそく長靴に履き替え、棚田へと向かいましょう。

目的の棚田へと向かう途中、「土のにおいが懐かしい」
なんて声もちらほら聞こえてきました。
都会で暮らしていると、めったに感じることのできない土のにおい。
今日は思う存分、土と触れ合ってくださいね!


畔板の並べ方を教わり中。都会では出来ない貴重な体験です。


クワで土を掘り、畔板をはめて、スコップで埋める

棚田に到着すると、えがおつなげての方たちが、
畔板の並べ方を実際に見せてくれました。
畔板は、1枚が幅約1メートル、高さ約30センチのコンクリート板。
これで田んぼの周りをぐるりと囲うために、
クワで土を掘り、畔板をはめていく、という内容でした。


クワを持つ手が、さまになってきました!

一見簡単そうですが、畔板を土にまっすぐ埋めることも、
隣り合う畔板との高さを合わせるのも、意外と難しいのがこの作業。
いざ始めてみると、
「草の根があって土を掘るのが大変!」「畔板の高さが微妙に合っていない!」と、
みなさん悪戦苦闘の様子です。

でも1枚目が終わるとコツを掴めたようで、作業スピードは大幅にアップ。
畔板が次々と棚田に並べられていきます。
クワで土を掘る姿も、畔板の高さを調整する姿も、
スコップで土を固める姿も、なかなか様になっていました。


畔板は重いので、男性2人がかりでの作業です。まっすぐ並べてくださいね。

ちなみにこの空土ファームは20年以上耕作を放棄されていたため、
残留農薬の無いピュアな土地。
しかも、無化学物質・無農薬で作物を作るため、
健康で美味しいお米や酒米が出来上がるんですよ!


春先の自然豊かな田んぼで、野草を観察。

畔板の作業が進んできたところで、一行の半分は隣の田んぼで
野草を観察することにしました。標高1000メートルの増富では、
この時期野菜は作られておらず、野草を見つけて収穫するとのこと。


水を張っていない春先の田んぼには、たくさんの野草が!

えがおつなげての方に引率してもらって田んぼを散策してみると、
セリ、アサツキ、種付け花、ノビル、ノカンゾウなど
あたり一面野草でいっぱい!
しかもアサツキをよく見てみると、鹿に食べられた跡があります。
鹿は美味しい草を食べるために田んぼまで下りてくるんだそう。
試しに少し摘んで食べてみると、
「何もつけてないのに美味しい!」と好評。鹿が好むだけありますね。
今日のためにと、えがおつなげての方が用意してくれた
アサツキやノビルの酢味噌和えも、格別でした。
気に入った野草は収穫してお土産に持って帰ってくださいね!


ノビルとアサツキの酢味噌和えをいただきました。


今回みなさんで棚田に並べた畔板は、全部で14枚。
大人が大勢で取り掛かったため予定よりも早く作業が終わり、
「集中して作業したらあっという間に時間が経ってしまった」
「体を動かしての作業は気持ちいいし、達成感がある」
「もっと農作業をしたい」
なんて声も聞こえました。
でも、これをお年寄り1人や2人で行うと、何倍もの時間がかかってしまうことを考えると
長い間、棚田が放棄されてきた理由も少し分かってきますね。


畔板は無事完成!これで来月田植えができます。お疲れ様でした!



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