空と土プロジェクトとは 空と土プロジェクトの概要

空と土プロジェクトのはじまり

2008年4月に開催された「NPO法人えがおつなげて」の限界集落ツアーに、地域社会との共生に取り組むCSR活動を検討していた三菱地所のCSR推進部のメンバーが参加し、増富地域の素晴らしい自然環境、温泉などの観光資源、パートナーとなる「えがおつなげて」の活動に共感。7月に再訪して、5か所の候補地のうち、増富地域を選定しました。
多くの方々の協力を得て年々大きくなる当プロジェクトについてご案内いたします。

持続可能な
社会の実現を目指して
空と土プロジェクトの概要のメインビジュアル

三菱他所グループ

三菱地所グループでは、1994年に制定した社会貢献活動理念を、社会的課題の変化やグループ全体としての取り組みの必要性などの観点から見直し、2008年4月に「三菱地所グループ社会貢献活動基本方針」を策定しました。「社会課題の解決と自らの成長」「三菱地所らしい活動の展開」「社会との連続性」などのテーマを掲げ、「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」が重点分野です。「空と土プロジェクト」は「地域社会との共生」に取り組むCSR活動として「NPO法人えがおつなげて」と連携してプロジェクトを推進しています。

三菱地所グループ社会貢献活動基本方針

社会的課題の解決と自らの成長

良き企業市民として社会的課題の解決を目指し、活動を通して自らも成長をはかります。

三菱地所グループらしい活動の展開

事業領域の内外において、経営資源を生かした、三菱地所グループらしい特色ある社会貢献活動を展開します。

社会との連携

対等、信頼、対話を基本として、さまざまな団体と連携して、透明でフェアな活動に努めます。

重点分野

「地域社会との共生」「文化・芸術支援」「環境保全」「社会福祉」を重点分野として取り組みます。
重点4分野のうち、「地域社会との共生」について取り組むCSR活動として、「空と土プロジェクト」を開始しました。

特定非営利活動法人 えがおつなげて

「えがおつなげて」は農を中心とした地域共生型ネットワーク社会を創ることを目的に2001年設立された「村・人・時代づくり」を行うNPO法人です。山梨県北杜市の増富地域で都市部からのボランティアの手で開墾した農地を農薬や化学肥料に頼らない方法でお米や野菜づくりや山梨県と東京を中心に都市農山村交流事業を推進しています。

2014年2月
環境省/日本エコツーリズム協会
第9回エコツーリズム大賞 特別賞
2014年3月
日本放送協会/全国農業協同組合中央会/都道府県農業協同組合中央会
第43回 日本農業賞 食の架け橋の部 大賞
2014年6月
日本経済新聞社
第2回日経ソーシャルイニシアチブ大賞 大賞

Q&A

都市農山村交流とは

山間の景観

農山村地域では過疎高齢化に拍車がかかり、遊休農地の拡大、山林の荒廃、地域コミュティの弱体化など様々な課題を抱えています。
一方都市では、食の安全への不信、アレルギーや過敏症増加による環境への不安、仕事や人間関係のストレスからくる心身の不調などから、自然体験や田舎暮らし等、農山村での新たなライフスタイルに関心をもつ人々が増えてきました。
農山村は都市の経済やスキルを必要とし、都市は農山村の「生命」を必要としています。農山村には食糧、木材、エネルギー、自然や人々とのつながり、という有形無形の資源がたくさんねむっています。都市農山村交流とは、都市部と農山村相互の二-ズと資源をつなぎあわせ、互いが支えあいながらこうした問題を解決し、よりよい社会への糸口をつむぎだしていく活動です。

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限界集落とは

林業の様子

一般的に限界集落とは「65歳以上の高齢者が人口の過半数を占め、共同体としての機能を維持することが難しくなった集落のこと」を指しています。高齢化が進み集落の住民自治、生活道路の管理、冠婚葬祭など、共同体としての機能が急速に衰え、やがて消滅にむかうとされています。
総務省による集落状況調査(2011年)によると、高齢者(65歳以上)が半数以上を占める集落は10,091集落で全国の集落の15.5%を占め、そのうち2,683集落(全集落の4.1%)は既に機能維持が困難、その中でも2,342集落(全集落の3.6%)はいずれ消滅する可能性があると言われています。
*「集落」:一定の土地に数戸以上の社会的まとまりが形成された、住民生活の基本的な地域単位

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沿革

空と土プロジェクトの沿革イメージ
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『空と土プロジェクト』は、三菱地所グループのCSR活動の一環として、山梨県北杜市増富地域にて、農を中心とした地域共生型ネットワーク社会づくりを目的として設立された「NPO法人えがおつなげて」と連携し、2008年7月より活動をスタートしました。三菱地所グループと「NPO法人えがおつなげて」との協働により、都市部と農山村の双方が抱える課題を交流を通じて共に解決し、持続可能なお互い元気になる社会づくりに取り組んでいます。
活動拠点である山梨県北杜市須玉町増富地域は、人口432人中、282人が65歳以上の高齢者で、農地の57.65%が耕作放棄されている限界集落地域です(2018年3月現在)。過疎化や高齢化により農業・林業の担い手の減少に伴う増加し続ける耕作放棄地や荒廃森林などの資源を活用し、開墾により再生した棚田や畑での米や野菜づくり、間伐材体験ツアーなどを実施。2010年には、都市部と農山村との交流の形が結実した、オリジナル商品純米酒「丸の内」の開発、2011年には、県産の間伐材や小経木をグループ会社の2×4住宅の構造用部材山梨県産認証材「I型ジョイスト」FSC認証材「LVL」を開発するなど、農山村の資源に新たな価値を創り出し、都市と農山村をつなげる事業を推進しています。
これらの取り組みが評価され、「NPO法人えがおつなげて」は、2014年2月には「第9回エコツーリズム大賞」(環境省・日本エコツーリズム協会)において特別賞を、2014年3月には「第43回 日本農業賞食の架け橋の部」(日本放送協会・全国農業協同組合中央会・都道府県農業協同組合中央会)において大賞を、2014年6月には「第2回 日経ソーシャルイニシアチブ大賞」(日本経済新聞社)において大賞を受賞しました。
2015年以降は、「NPO法人えがおつなげて」と連携している他企業との情報交換を通じて、新たな商品開発や社内研修を展開。2016年には、他企業の1社と共同で開発した純米酒「丸の内」の酒粕を使用したカステラ、2017年には、近年の気候変動等で増加傾向にあった等級外の酒米の有効活用として純米焼酎『大手町』を開発しました。また、社内研修では、プロジェクトと連携し、三菱地所グループの内定者や新入社員を対象とした研修を実施し、次世代育成にも力を入れています。
2017年に10周年を迎えた『空と土プロジェクト』。これからも都市部と農山村の様々な方々と一緒に歩み続けます。