- 2014年4月のアーカイブ

4年目を迎えた震災復興プロジェクト

4年目を迎えた震災復興プロジェクト
-いわきおてんとSUN、蕪栗沼ふゆみずたんぼプロジェクトのその後

4年目の春。仙台もようやく昨日開花宣言が出されたところです。
この3年間、私がしばしば通ってきた福島県いわき市、宮城県大崎市。
そこでかかわってきたプロジェクトの近況をご報告いたしましょう。

いわきおてんとSUNプロジェクト(福島県いわき市)

いわきおてんとSUNプロジェクトが始まって2年が経ちました。
「オーガニックコットン事業」では市内外30数か所3.7haで綿が栽培され、コットンベイブという手作り人形を始め、Tシャツや手ぬぐいが作られ、販売されるようになりました。
3月15日には「ふくしま潮目」という手ぬぐいがお披露目されました。
福島の沖合にある親潮と黒潮の潮目。次代の変化はここ福島から始まる!という思いで、その名前が付けられました。
        
shiome.JPG
潮目手ぬぐい。それぞれのメッセージを乗せて

綿栽培のボランティア、昨年度だけでも4,000人を超える方が首都圏から栽培に参加しました。私が理事を務めるNPOからも5回ボランティアバスを出し、苗を植えるところから、草取り、収穫までかかわりました。今年は糸車で糸紡ぎや手仕事で何か作ってみようかと思っているところです。繊維製品の原料生産からかかわる機会は希少だと思います。

また、「コミュニティ電力事業」では30kwの太陽光発電が市民により施工され、昨年6月から発電(売電)されるようになりました。続いて20kwのソーラーシェア(太陽光発電と農作とで太陽を共有する)発電施設の市民施工による設置が完成したところです。

ソーラーシェアいわき.jpg
ボランティアがみんなで施工する

その他、ソーラー移動電源車も配備。昼間太陽光で発電・充電し、野外ライブ会場やライトアップなどに自然エネルギーをお届けします。また、小学校への自然エネルギー学校の出前など、"未来に明かりを灯す"事業も精力的に行われてきました。

そして、これらを栽培や自然エネルギーの製造を体験するとともに、被災地に学ぶ「被災地復興スタディツアー」も数多く開催されてきました。未来の地域づくりが一歩一歩進んでいます。

いわきおてんとSUNの取組は復興庁助成「リバイブジャパンカップ」の復興ベンチャー部門で審査員応援賞を受賞されました。
http://rjc-winner.blogspot.jp/2014/01/rbv04.html

もちろん課題もあります。ボランティアに頼らない綿栽培の効率化ができるか。
固定価格買い取り制度の太陽光の売電価格が下がり、これ以上太陽光を増やすことができなくなるかもしれない・・など。
事業3年目の今年、各種助成金に頼らず事業として自立できるか正念場です。


蕪栗沼ふゆみずたんぼ(宮城県大崎市)

震災後から本格的にかかわるようになった大崎市のふゆみずたんぼですが、総務省を始め民間からの助成を活用しながら生物多様性の理解促進のための映像や子供向けの学習会も開催してきました。

映像も6本制作しました。特に「映像詩・蕪栗沼ふゆみずたんぼ(秋冬編)」と「エンディング(総集編)」が個人的にはお勧めです。
ふゆみずたんぼの微生物、昆虫、渡り鳥、そして人間など多様な生きものの躍動が表現されています。
http://kabukuri-tambo.jp/movie/

今年も3月にはマガンや白鳥はシベリアに帰ってしまいました。また9月後半、稲刈りの頃まで半年間マガンの声を聴くことができません。会うことができない期間があるから愛おしさが募るのかもしれませんね。

これらの映像や絵本、昨年11~12月に「さえずり館」で開催した企画展示など一連のコミュニケーション活動は、「リバイブジャパンカップ」カルチャー部門コミュニケーション分野のグランプリを受賞することができました(2013年12月)
http://rjc-winner.blogspot.jp/2014/01/rcc01.html

酒粕美容講座.JPG
「さえずり館」での企画展示
酒粕美容講座が女性に人気

なお、大崎市の10余年にわたる生きもの共生農業による地域づくりは計画行政学会 計画賞の最優秀賞を受賞されました。(2014年2月)こちらもおめでとうございます。
http://www.japanpa.jp/prize_epa/index.html


◆ 4年目も続けます。復興推進、「結結プロジェクト」

認定NPO法人JKSKが2011年5月より取り組んできた被災地と首都圏の交流による復興推進「結結プロジェクト」。震災4年目の今年も取り組みを継続しています。

復興地各地のリアルな今を現地の女性や若者に伝えてもらおうと、2012年8月より東京新聞との連携により「東北復興日記」を連載しています。先週で85回となりました。
(バックナンバーを新聞社の許可を得て以下に掲載しています)
http://jksk.jp/j/yyp/tokyo_np.html#scrap

第7回車座交流会は仙台で5/30~31に開催します。これまで6回の車座に参加してくださった方たちと共に、これまでの3年を振り返り、東北の美しく豊かな未来づくりを展望します。
http://jksk.jp/j/yyp/index.html

P1380677(1).JPG
第6回車座in南相馬
桜井市長や安倍昭惠さんも参加

都市と農山村をつなぐ 空と土プロジェクト
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プロフィール

大和田順子さん

LOHASビジネスプロデューサー/
LBA(ロハスビジネスアライアンス)共同代表/
NPO環境立国 理事

東急百貨店、東急総合研究所、ザ・ボディショップ、イースクエア等を経て2006年4月に独立。
低炭素で持続可能な社会の実現に向け、人・地域・地球の健康を指向する新しい価値観LOHAS(ロハス)の考えに基づき、講演・研修や執筆、コンサルティング、NPO活動を通じて、ライフスタイル・ビジネス・社会の変革に情熱を注いでいます。

LOHAS & Sustainable Style

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