オーガニックコットンの種を蒔く

空土ブログ「種を蒔く人々」では、野菜やお米など食べる農産物についてレポートしてきましたが、洋服も、元々は綿や麻、絹など農産物由来だったということに気がつきました。

最近"ファストファッション"が話題ですが、私としては???と思います。
かつてイタリアでファストフードに対してスローフードが提唱されたように、使い捨てを助長するようなファストファッションは時代に逆行していると思うのですが、いかがでしょうか?

洋服ですが、まず、素材。石油に依らない綿、シルク、トウモロコシ、竹などから作られた繊維がありますね。また、綿にはオーガニックコットンというものがあります。通常、綿花はかなりの農薬を使用します。地球上の耕地面積の 約2.5%にすぎないコットン畑に、全世界で使われている殺虫剤の約16%、 農薬全体の約10%が使用されているというデータもあります。また、働く人の健康や環境の汚染は甚大だと指摘されています。

そして、オーガニックコットンにも農産物と同じように、認証制度があります。国内ではNPO法人日本オーガニックコットン協会では、オーガニックコットン100%使用を「ORGANIC Pure」、60%以上使用を「ORGANIC Basic」と表記し、マークを商品に付けています。

このオーガニックコットン、原料はアメリカやインドから輸入されているのですが、国内でも作ろうと、オーガニックコットンメーカーの「アバンティ」では今年から長野県小諸市内の畑で、信州大学繊維学部の協力を得て有機綿花づくりを始めたそうです。

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オーガニックコットンの綿

※オーガニックを着よう http://www.wear-organic.org/whats_oc/index.html

※日本オーガニックコットン協会 http://www.joca.gr.jp/


陽のあたる坂のまち小諸

小諸市は、「詩情豊かな高原の城下町」と言われ、古くから浅間山の登山口として、また、文豪「島崎藤村」ゆかりの地として知られています。小諸城址懐古園をはじめ、上信越高原国立公園の一部、高峰高原を擁するなど四季を通じて観光客が訪れます。標高が千曲川(520m)から浅間山(2,568m)にまで広がり、年間降雨量が少なく、日照時間が長いことから「陽のあたる坂のまち小諸」をキャッチフレーズにしています。
 
2000年にはISO14001取得するなど、これまでも環境対応には熱心でした。2006年から「こもロハス」と称してロハス関連の取り組みを開始し、地産地消、食育、長期滞在型観光、グリーンツーリズム、健康づくりなどに取り組んでいます。

※三年前、ロハス政策を進める芹澤市長とお目にかかりました。
http://www.owadajunko.com/archives/2006/09/lohas_16.html


オーガニックコットンを植える 

アバンティは、二年後に、小諸市に本社を移転する計画ですが、それに先立ち、信州大学繊維学部、小諸市農業関係者の協力のもと、今年から国内でのオーガニックコットンの栽培事業を始めました。

タオルやTシャツなど、コットンは私達の生活に欠かせません。にもかかわらず、国内で綿の栽培は殆ど行われていません。そこで、まずコットン製品の原料である綿の栽培を体験できる場所を作ることにたといいます。

2009年3月に実施された関東ツーリズム大学の「田舎で働き隊」では、小諸キャンパスとして、信州大学で綿花の生産・管理作業を通した農業スキルの習得や、小諸の農業関係者との交流や、農業研修などが行われました。

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綿花の種

種蒔きスケジュールには合わなかったのですが(お天気の都合で農作業の日程は決まります。都会から土日に行きたいと思う私たちのスケジュールとは必ずしも合いませんね。)私も5月中旬に小諸キャンパスを訪問し、綿花畑の草取りや、地域の梅林の剪定作業に参加してきました。信州大学の先生の指導の下、アバンティの渡邊社長や社員の方々、現地スタッフの高橋雅子さんらとご一緒しました。

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綿花畑の草取り


フェアトレードの視点も重要

服の原料の次に、製造工程について考えてみましょう。服は途上国の工場で作られていることが多いわけですが、子供たちが働かされていることもあったりするわけです。そうではなく、社会的・経済的に立場の弱い人びとに、仕事の機会をつくり、公正な対価を支払い、彼らが自らの力で暮らしを向上させる支援のしくみ、それが "フェアトレード"です。日本では、フェアトレードショップ「ピープルツリー」で知られるフェアトレードカンパニーが、1995年からこの問題に取り組み、フェアトレードを国内で広めてきましたね。

海外ブランドでもアメリカ発のアウトドアウエアのパタゴニアや、ロンドンのキャサリン・ハムレットなどグリーン・ファッションブランドもあります。

服も価格や流行だけで選びたくないし、自分が着ている服が誰かの犠牲の上に作られているとしたら、そんな悲しいことはないと思うのですが・・・


なお、小諸では、引き続きいろいろな活動を行っていくそうです。コットンの花ってどんな色なのかしら? コットンはどうやって糸になるのかしら?など興味をお持ちになった方はぜひご連絡下さい。一緒に小諸に行きましょう。

※フェアトレード基準 http://www.peopletree.co.jp/fairtrade/standard.html

※スタジオヨギーとアバンティによる「ヨガ&オーガニックコットン@小諸ツアー」(2009年8/29~30)が開かれます!
  綿の世話、野菜の収穫、地元料理、トマトジュースづくりなど体験すると共にヨガを楽しむツアーです。
  http://www.studio-yoggy.com/special/osc/o2060ngn0829.html


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プロフィール

大和田順子さん

LOHASビジネスプロデューサー/
LBA(ロハスビジネスアライアンス)共同代表/
NPO環境立国 理事

東急百貨店、東急総合研究所、ザ・ボディショップ、イースクエア等を経て2006年4月に独立。
低炭素で持続可能な社会の実現に向け、人・地域・地球の健康を指向する新しい価値観LOHAS(ロハス)の考えに基づき、講演・研修や執筆、コンサルティング、NPO活動を通じて、ライフスタイル・ビジネス・社会の変革に情熱を注いでいます。

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