- 2010年12月のアーカイブ

酒米:仕込!

みなさんこんにちは

ついに酒の仕込が始まりましたので、
ご報告します。

・・・ちょっとその前に・・・

酒づくりの複雑な工程の話を少し。
ウィキペディアにお任せしてもいいのですが、、、。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%B5%E4%BB%95%E8%BE%BC%E3%81%BF

お酒を仕込む過程のなかで、酒母を含めて4回に分割して仕込んでいきます。
(1)酒母(しゅぼ)、「もと;「酉」(とり)偏に元 と書く」とも言います。)
(2)添仕込(そえじこみ)
(3)仲仕込(なかじこみ)
(4)留仕込(とめじこみ)

各仕込の中では、
 ア)麹菌を種付けした『麹米(こうじまい)』 に、
 イ)一緒に仕込む『掛米(かけまい)』
をあわせて酒母の入ったタンクに仕込んでいきます。

なので、計8回にわたって、
『洗米』(せんまい;米を洗うこと)、『浸漬』、『蒸し』を
繰り返すことになります。
また、各『麹米』については
それぞれ別々に麹菌を付けていきます。

ちなみに、今回醸造していただくお酒は、
酒母にはじまり、留仕込の掛米まで、
すべて空土プロジェクトで生産されたお米を使用します。
(蔵人の皆さん、ありがとうございます)

・・・・・

さて、これから仕込みの様子をお伝えするわけですが、
ベッタリ張り付いて取材したかったのですが、そうも出来ず。。。
各工程をお知らせするため、空土のお酒の写真ではないものも含まれますが、
ご勘弁ください。


では、さっそく最初の工程『洗米』から。
酒母は麹米・掛米とも、手洗いでの洗米です。
いつもの汚い手で恐縮ですが、
こんなに小さく精米された酒米が洗米されます。

IMGP1266.JPG

冷たい井戸水の中で一気に洗われ、
素早い手の動きにカメラがピンボケしまくりです(笑)。

IMGP1268.JPG
IMGP1270.JPG
IMGP1272.JPG

ものの30秒ほどで完了。

そして張り詰めた空気の中、『浸漬』開始。
萬屋さんでの今年始めての『ひとごこち』だったことや、
杜氏にとって、これまで取り扱い経験のない
生産者(我々、空土プロジェクト)の米であったことから、
様子を見ながらの作業となりました。

杜氏がストップウォッチを押すのと同時に、
水の入った桶に洗われた米が浸されます。

IMGP1275.JPG

少しずつ水を吸って、米が白くなってきているのがわかりますか?

IMGP1286.JPG
IMGP1287.JPG
IMGP1290.JPG

(色調の違いは、カメラワークがヘタクソだからです。。。)

終わりの時間が決まり、一気に脱水。
大きく水を切った後、ざるを通して床に伝わる水の模様を見ながら、
吸水量を見ています。

IMGP1295.JPG

ちょっと水分量が多かったようで、今晩は製麹室(せいぎくしつ と読むらしい)で
ひとやすみさせることとなりました。

ここでの吸水度合いを見ながら、今後の浸漬時間を決定するということで、
緊迫した空気が流れていました。


翌朝、直径1.5mはあろうかという大きな蒸し釜で、1時間ほど蒸され、

DSCF9058.JPG

麹米が仕込まれました。(すみません。取材できませんでした。。)

添仕込からは、蒸し米は冷却器で冷却・ほぐされて麹菌をつけたり、
そのまま仕込タンクに仕込まれたり。

DSCF9063.JPG

スミマセン。この写真は別のお酒のものです。
緑の缶の中に種麹が入っており、青海苔を振りかけるように
パラパラ振りまき、攪拌しながらホースで空気とともに吸い込まれ、
製麹室に送られていきます。
ちなみにこの冷却機は、なんと昭和35年製だそうです。

DSCF9055.JPG

このタンクの中で、米・麹・水が、お酒に変わります。

ちなみに、
添仕込の掛米からは機械により洗米しました。
1階の精米室脇にある洗米機で、シャフトで攪拌されながら洗米、
そのままポンプの水流に乗って2階まで運ばれます。

水揚げ後、杜氏の決めた浸漬時間まで浸漬。
今回の仕込では、それぞれ以下のような指示がされていたようです。

酒母(麹):10Kg、12分30秒
酒母(掛):20Kg、すみません。わかりませんでした。

添(麹): 35Kg、8分30秒
添(掛): 95Kg、5分

仲(麹): 40Kg、8分
仲(掛):200Kg、4分30秒

留(麹): 65Kg、7分50秒
留(掛):285Kg、4分

終盤になるにつれて、吸水を減らすそうですが
杜氏の経験により、「そこらのサジ加減」がされていきます。

指示伝票では掛米のことを、『実(み)』と表現していました。
『麹』と『実』のセットなんですね。


・・・ちょっと脱線・・・

ところで、上で各米の重量を足し合わせると、
750Kgにしかなりません。
精米時に20俵(1200Kg)使って精米歩留63%にしていますから、
1200Kg×63% = 756Kg ≒ 750Kg
 と言うわけなんですね。
残りは、精米時に磨かれてしまいました。

磨き落とされたものは表面からそれぞれ、
・『赤糠(あかぬか)』;外側の、いわゆる普通の糠
・『白糠(しろぬか)』;米粉
・『上白』;一番内側
と呼ばれます。
今後この糠についても動きがありましたら、ご報告します。

それにしても、玄米の2/3しかお酒になれない。
うーん。お酒って贅沢!!
これからも、心していただきましょう(笑)。

・・・・・

そんなこんなで2週間もしないうちに、一気にお酒が仕込まれました。
最後の仕込が終わって、仕込タンクの中からは薄甘い香りが醸し出され、
なめてみるとチョット甘く、触るとペタペタする感じになっていました。
糖化が進んでいる感じなのかな?

これから温度調節機能のあるタンクの中で、
ゆっくりじっくり発酵が進んでいきます。

これからの過程の中では、萬屋醸造店さんにより
毎日、理科の実験室のようなところで、
杜氏自ら分析をしながら発酵具合を確かめ、
麹菌クンたちが元気においしいお酒を醸し出してくれるように
管理をしてくれています。

またの機会にでも、そんな様子をお伝えしたいと思います。

長くなりましたが、
お酒の仕込について、農場スタッフよりお伝えしました。

お米の保管方法

みなさん、こんにちは。
今回は、お米の保存方法についてのお話です。

普段、みなさんはお米をどのように保存されていますか?
虫対策として、防虫剤などで対策されていることと思います。

お米の保管に適正な環境や場所として、
・低温
・湿度が低い
・風通しがよい
・直射日光の当たらない冷暗所
などが挙げられます。

次に、私たちの農場でのお米の保存方法について
ご紹介します。

私たちの農場では、お米は脱穀した状態のまま、
つまり籾(もみ)のまま、保管しておきます。
籾保管の方が、籾がらで覆われているため玄米や
白米保管よりも、害虫被害を防ぐことができます。


保管籾.jpg
「籾で保管しています」

注文があった都度、玄米や白米にして発送しています。
その方が鮮度が保たれ、おいしいお米をお届けすることが
できるのです。
 
籾UP.jpg
「これが籾です!」

野菜でもそうですが、例えば、ねぎや人参でも「泥つき」で
ある方が鮮度は保たれます。
つまりお米では籾が、野菜では泥が、その作物の鮮度を
保っている訳です。
食べるまでに手間は掛かりますが、美味しい作物を食べるには
少々の手間が掛かると言うことですね!


以上、農場スタッフからお米の保管方法についてのレポートでした。

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