2010年04月28日
みなさんこんにちは。
今回は4月24日(土)に行われたH22年度の第一回CSRツアーの模様をご報告いたします。
二日晴れて二日雨が降る・・・そんなお天気の続く4月でしたが、当日は天気にも恵まれ、素晴らしい青空の下で、開墾体験&金山トレッキングを行うことができました。

10:00
バスは御門の田に到着し、みなさん長靴に履きかえ、クワやスコップを持ち、
いよいよ開墾がスタート。
主な作業は「田んぼの畦の修復」「草刈りとススキや木の根の伐根」です。
スタッフからの説明を受けて作業を行いました。
① 「田んぼの畦の修復」

「畦(あぜ)」とは田んぼに水を貯めるための堤防です。
修復は土を掘り石の板を立てていきます。
この畦板はとても重いのですが、みなさん頑張って田んぼ2枚分の畦板をあっという間に修復してしまいました。

② 「草刈りとススキや木の根の伐根」

長い間田んぼを占拠してきたススキや雑木たちも、
今回の開墾ですっかりと撤去され、土は久しぶりに日光をたくさん浴びていました。
土も人間と同じで日光に当たらないと健康な状態を保てないのです。
ですから、この「草刈り」という作業はとても大切な作業なのです。
昨年も参加いただいた方は道具の扱いも慣れたもので、
作業もスタッフが予想していたよりもぐんぐんと進み、
予定していなかった「畦の設置」までも作業できました。
先ほどの①では畦板の修復でしたが、この作業では、その畦板なしで土を盛り、畦を作りました。
積んだ土をしっかりと踏み固めて約15センチほどの土の堤防を作ります。

約2時間ほどの作業を終え開墾体験は終了となりました。

みなさんが立っている田んぼと、その右上の田んぼ。
そして左奥の田んぼが作業した部分ですが、
草刈りが行われ地表が見えるようになり、畦もしっかりと整備されている様子がわかります。
12:30
体験終了後は再びバスに乗り込み移動。
金峰山の麓、クリスタルラインの金山平にある登山民宿「有井館」で手打ち蕎麦をいただきました。

13:30
昼食後は金山トレッキング。
「みずがき山ふるさと振興財団」から4名の方にガイドとして同行していただき、トレッキングスタート。
最初は緩やかな斜面でしたが...

段々ときつい坂になり...ゴール目前は「道なのか...?」というコースでした。

しかし、みなさん、先ほどまでの開墾の疲れを感じさせない笑顔で約2時間のトレッキングコースを踏破し出発地点の有井館に帰ってきました。

最後は有井館にある茅葺屋根の古民家前でニッコリ記念写真で締めくくりました。
開墾とトレッキングで少しハードなツアーでしたが、
今年度の第一回CSRツアーをケガもなく無事に終了することができました。
次回のCSRツアーは8月6・7日に行われる「親子の農村キャンプ」となります。
そこでまたお会いできることを楽しみにしております。
みなさん、本当にお疲れ様でした。
以上、農場スタッフからのレポートでした。
2010年04月28日
みなさん、こんにちは。
このたび空土プロジェクトで醸造することになった日本酒の原料、
酒米について簡単にご紹介します。
酒米とは、呼んで字のごとくお酒『日本酒』を醸造するのに好ましいお米で、
酒造好適米などといわれます。
日本酒はヌカやその周囲に含まれるタンパクが雑味を形成してしまうので、
ヌカだけでなく白米も精米により削って、芯だけにします(心白と言うそうです)。
よって、深く精米しても、粉になりにくい(粉砕されにくい)特徴を持つお米です。
なので、
普通に食べるおコメ(ウルチ米)と比べて、
ズングリムックリした愛らしい形をしています。
-thumb-400x150-323.jpg)
(写真はモミ播き前の写真で、
左が酒米『ヒトゴコチ』、右はウルチ米『アキタコマチ』 です。
汚い手で恐縮です。)
今回栽培します『ヒトゴコチ』は、
黒森集落から信州峠を越えた先の長野県にある長野農事試験場にて、
父:信交444号、母:白妙錦 として交配育成された品種で、
平成10年に品種登録されました。
農林水産研究情報総合センターより
http://www.affrc.go.jp/seika/data_kan-tou/h09/narc97K021.html
みなさんに「お田植え」いただく御門集落は標高が高い(1000m)ので、
ほかの場所でも栽培し(それぞれ650m、500m)、あわせて今後情報発信していきます。
なお、現在モミ播きが完了後、10日ほど経過しポチポチと芽が出てきました。
芽はまだわずかですが、根はかなり伸びています。
-thumb-400x150-325.jpg)
(写真は芽と根の伸びつつあるモミの写真で、
左が酒米『ヒトゴコチ』、右はウルチ米『アキタコマチ』 です。
相変わらず汚い手で恐縮です。)
以上、農場スタッフより、今回栽培に挑戦する酒米についてお届けしました。
2010年04月17日
みなさん、こんにちは!
今回は、5月下旬の田植え前に行う『稲の育苗(いくびょう)』の
模様をレポートします。
育苗とは文字通り苗を育てる作業を指し、稲の種には籾(もみ)を
使用します。
ここで籾について詳しく説明します。
10月に稲刈りを行い、その稲の脱穀作業を行います。
ここで脱穀された状態のものが籾となります。
籾とは、玄米に殻が被った状態のものです。
また、この籾を食べられる状態にするには、以下の工程を経ます。
籾を籾すり→玄米
玄米を精米→白米
となるのです。
玄米を精米すると、あわせて糠(ぬか)も発生します。
それでは、この籾の種まきまでの工程です。
①籾の塩水選(えんすいせん)
②籾の温湯消毒
③種籾の浸水・催芽(さいが)
④籾の種まき
と続いていきます。
これらの作業を順に追って見ていきましょう!
①籾の塩水選
比重1.13の塩水(この比率が一般的と言われている)に籾を入れると、
比重の軽い籾は水面に浮き上がり、比重の重い籾は下に沈殿します。
病気にかかっている籾は軽く、健康に育った籾は重くなります。
この健康な重い籾を種として使用します。

「スタッフみんなで、塩水選をしています!」
②籾の温湯消毒
籾はまた、病気の原因となるカビなどに汚染されていることがあります。
そのために塩水選を経た籾を袋に入れ、60℃のお湯に10分間浸し消毒を行います。
10分後、すぐに引き上げ冷水で一気に冷やします。
低温でも消毒不足となりますが、また過度に高い温度や時間が長すぎても
発芽不良を引き起こすからです。
農薬に頼らない栽培方法では殺菌剤を使用しないので、消毒にはこの
方法を用います。

「温度維持が難しいのです!」
③籾の浸水・催芽
次に温湯消毒後の籾を、水温15℃ぐらいの水に約一週間、浸し続けます。
これが籾の浸水作業です。
空土の田がある御門集落で田植えをする予定の、うるち米の「あきたこまち」、
酒米の「ひとごごち」、そしてもち米の「ひめのもち」を浸水させているところです。

この浸水作業により、籾が水分を含み膨らみ催芽してきます。
催芽させるには100℃の積算温度が必要となります。
積算温度100℃とは、浸水させた温度が合計100℃となることを指します。
一日目15℃、二日目30℃と言った具合です。
そして最終日に、約30℃まで温度を高め一斉に催芽を促します。

「ついに催芽してきました!」
左上1ミリ程度、白いものが出ているのがわかりますか?
催芽と言っていますが、実はこれは籾の根です。
この籾を種としてまいていきます。
④籾の種まき
籾まきをする前に、育苗トレーに、あらかじめ稲の育苗土を敷き詰め、
水分を含ませておきます。

「じょうろで水をまいてます」
この上に、籾専用の播種機(はしゅき:種まき機のこと)で、
籾を均一にまいていきます。
その時に、籾はパラパラとなるくらいに乾燥させます。
そうしなければ、せっかく催芽した籾の根を播種機で切ってしまうからです。

「播種機で種をまいてます」
そして均一にまいた籾の上に、覆土(ふくど:土を被せること)を行い、
「籾の種まき」作業は完了です!

「覆土されました!」
この育苗トレーをビニールハウスに並べ、田植えを迎える5月
下旬まで大切に温度・散水管理していきます。
発芽は約3、4日後になります。
次回は、籾が発芽した状況をレポートします。
以上、農場スタッフからのレポートでした。
2010年04月17日
みなさん、こんにちは。
昨年の10月16日、17日にみなさんに播種していただいた小麦のその後の様子をお伝えします。
空土ファームのある北杜市増富地域も長い冬が終わり、徐々に暖かくなってきました。
今年は雪が少なかったとはいえ、やはり標高1,100mの寒さは都市部の寒さとは比べ物になりません。そんな時期を耐え続けてきた小麦の様子を見てみましょう。
特に寒さの厳しい2月の小麦。

まだまだ小さいですが「麦踏み」を冬の間に行っておいたので、しっかりと地に根をつけて春を待っています。
この「麦踏み」。とても大切な作業で、小麦というのは踏んでたくましくなる珍しい植物。踏めば踏むほどよいとされています。土と根を密着させて成長を良くするため(霜柱が立つと根が土から離れやすくなる)に行います。
さらに、踏むと茎がいっせいに立ち上がるので穂が揃って出てきます。また、分茎が盛んになり穂の数も増える効果もあるのです。
暖かくなってきた4月の小麦。

春の暖かな日差しを受け、ぐんぐんと大きくなってきました。
2月のものに比べて葉も茎も多く、緑も濃くなっていますね。
収穫時には背丈が約1mほどになる小麦。約4カ月の間でその丈を5倍近く伸ばしていくのです。

しっかりと生えそろった小麦たちは力強い日差しを受けて大きくなっていきます。
成長・収穫までの様子を、この空土ブログで引き続きレポートしていきます。お楽しみに!!
農場スタッフでした。