8月の田んぼ・前編 【WARNING!!】

梅雨明けの発表があったのにも関わらず、降り続く雨。
全国的に7月は多雨・日照不足で、ほとんどの農作物の生育に悪影響が出ているそうです。
増富地域も例にはもれず・・・お天道様の出現が数えるほどしかない7月でした。

さて、レポートが遅くなってしまいましたが、8月前半の空土の田の様子はどうなっているでしょうか?

まずこれ。

DSCN2481.JPG


「いもち病」にかかった稲です。
葉に茶色の斑点が出ているのが分かりますか?
この部分がいもち病にかかった部分です。

いもち病(通称いもち)とは、稲の栽培にはいつの時代にもついて回る代表的な病気です。
「稲が持つ病気=いもち」が語源だと言われているくらい、昔からこの病気に日本のお百姓さんたちは苦しめられてきたのです。


簡単に言えば、いもちとは稲のインフルエンザです。
多雨・日照不足の状況下でよく発生する病気ですが、一株が病気にかかると空気感染でどんどんと他の株へ広がっていきます。

ってことは・・・?
むむっ!
「空土の田の稲がまずいぞ~っ!!」
と、みなさん心配されることでしょう。


いもちにかからないことが一番なのですが、かかってしまってからも打つ手があります。
一般には農薬を散布して、いもちの感染が広がらないようにしますが、空土の田では農薬厳禁!
今回は、いもちに感染した株を除去する、という対策を取りました。

方法は簡単。
いもち株を株ごと引っこ抜いて、田んぼの遠くへ捨ててしまうだけです。
せっかく大きく育った稲株を引っこ抜いてしまうのは大変残念なことですが、
感染が拡大する前に手を打たないと「全滅っ!!」なんて事態も避けられません。

下はいもち株を除去した後の田んぼの様子です。

DSCN2480.JPG
手前の部分を一掃しました。
これで感染が拡大しないといいのですが・・・この後も多雨・日照不足が続くと厳し状況です。


ただ、あきらめる必要はありません。
いもちには段階があって、まず葉に症状が現れます。葉いもちと言います。
感染がひどい株は茶色く枯れたようになってしまいます。もちろん実りは良くありません。

葉の後は穂に感染します。穂いもちと言います。
穂にいもちが移ると、実りがさらに悪くなり、収量が激減します。
この穂いもちにまで進んでしまうと大変なことになります。


鋭い方はもうお気づきですね。
そう、葉いもち段階で除去をして感染を食い止めれば、もっと深刻な穂いもちに進展しないわけです。
葉いもち株を除去するといってもせいぜい全体の10分の1以下。
収量にはさほど影響がないのです。


ポイントは出穂期。この時期までにいもち進行をを落ち着かせることができれば問題なし。

しばらく緊張が続きそうです。

農場長


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