稲の種まき

空土ファームのある増富地域での田植えは、例年5月中旬~末にかけて行われます。
田植えとは、田んぼに稲の苗を植える大事な作業ですが、実は、田植え前にも大事な作業がたくさんあるのです。

その一つが育苗(イクビョウ)。
読んで字の如く、稲の苗を育てることです。
田んぼという華やかな舞台に上がる前に、1か月半ほど農家のビニールハウスなどで大事に育てられます。

今日は、稲の種まきについてレポートします。


<お米って?>
言うまでもありませんね。私たちがいつも食べているご飯です。
そうは言っても、実際には知らないことだらけ。
ここではお米について、ちょっと確認をしてみましょう。

籾(もみ)とは、玄米を包んでいる殻のこと、あるいは殻つきの状態のお米のことを言います。
つまり、秋に収穫した段階のお米が籾です。
その籾を籾すり(籾を外す)したものが玄米で、玄米は通常茶色をしています。
さらに、玄米の茶色の部分を削って精製したものが白米です。(削られた茶色の部分は糠(ヌカ)です)

そして、当たり前のことですが、籾とはお米(稲)の種です。


<種籾(タネモミ)の催芽>
籾を播く前には浸水と言って、ある一定の期間、籾を水に漬けます。
15℃の水の場合、1週間ほどです。
浸水することで、籾が十分に水を吸ってパンパンに膨らみ、催芽(根が出ること)に至ります。
催芽を揃えるコツとしては、1週間の浸水期の最終日に15時間から20時間ほど、約30℃のぬるま湯に漬けると、一斉に催芽します。
えがおファームでは、以下のように浸水の7日目に、籾を30℃の風呂に20時間ほど入れてあげます。
こうすることで催芽が揃うのです。

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「あ~、いい湯だ。催芽しようっと!!」


下の写真が催芽した籾です。籾からくちばしのように白い根が出ていますね。

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催芽した籾


<籾播き(モミマキ)>
籾の催芽が完了したらいよいよ籾播き、言い換えればお米の種まきです。
まず、稲用の育苗箱(苗を育てるための箱)に育苗土を入れ、たっぷりと水を含ませます。

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土全体に浸みわたるよう、まんべんなく水をかけます。


次に、このしっかりと水を含んだ育苗土の上に催芽した籾を播きます。
籾を播くのにはこのような機械(手動)を使います。ハンドルを回すとベルトの上の育苗箱が移動し、上部の容器から籾が均一に落ちる仕組みです。
籾播きをした後、籾の上からしっかりと水をかけます。

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籾を播いた後は、籾が隠れるほどに土をかぶせます(覆土)。覆度も厚さが均一になるように丁寧に行います。

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覆土した育苗箱は下の写真の通り、2列にして並べていきます。
写真右の白いものは覆い(トンネル)です。3日間くらい、この覆いをかぶせたままにします。そうすると発芽(土から芽が出てくること)します。

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籾を播いて、白いトンネルの中に置くこと3日、籾が一斉に発芽しました!!
発芽が確認できるとホッとします。

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「発芽しましたっ!!」

発芽後は土が乾かない程度に水やりをします。発芽から5日間程度はまだ芽が軟弱なため、外の厳しい環境(急激な温度変化や強い紫外線)から守るために、白いトンネルはかぶせたままにします。

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「発芽後3日の写真です。」


発芽から1週間もすると、芽の長さが3cm以上になり、緑も濃くなります。
こうなったら日中は日に当てて、たっぷりと光合成をさせます。
夜は寒いので、毎晩トンネルをかぶせてあげます。
下が発芽後1週間ほどの写真です。

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「写真右下の苗の緑が欠けているところは、ネズミに食われた部分です」


さあ、田植えまであと1か月。
これからの苗の成長も楽しみですね。

農場長からのレポートでした。


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