空と土プロジェクト

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空土バスツアー:親子田植え体験と森林体験ツアー

6月1日(土)。
梅雨の合間の晴れとなったこの日は、
「三菱地所のレジデンスクラブの会員様」限定、
「親子田植え体験と森林体験ツアー」が開催されました。


日本の原風景が広がる増富。数年前まで荒れ果てていました。

さて、ツアー報告の前に今回訪れた増富の棚田について
少しだけお話しさせてください。

みなさんは、「遊休農地」または「耕作放棄地」という言葉をご存知でしょうか?
これは簡単に言うと、1年以上使用されていない農地のこと。 実は、今回みなさんが田植えをした棚田は数十年も使われていなかった土地なのです。

村の約95%が森林で自然豊かな日本の原風景が広がっている増富。 かつては、武田信玄の金山があったことや水晶の産地だったことから とても賑わっていた場所でした。しかしやがて産業が衰退すると、 農業や林業も衰退して活気がなくなり、「限界集落」と言われるほど 過疎化が進んでしまったのです。

高齢の村になってしまった増富では、棚田の手入れをすることが困難に。 美しかった日本の原風景が、ひとつ、またひとつと消えてしまっていました。

元気をなくした農山村。もう二度とかつての姿に戻らないのでしょうか?
――いいえ、そんなことはありません。

なぜなら、都市と農山村は、空と土でいつでもつながっているからです。 都市で暮らす私たちが行動を起こして農山村とつながれば、 きっと豊かで美しい日本の原風景はよみがえるはずです。

「空土ツアー」は、そうした想いから始まりました。

ツアー当初の棚田は今からは想像もできないほど荒れ果てていて、
背の高いススキや木の根っこなどに覆われて見えないほどでした。
それを少しずつ開墾して苗を植え、収穫することで
増富は少しずつ元気な姿を見せてくれるようになりました。

美しい日本の原風景を取り戻しつつある増富の棚田。
今日は、みなさんがさらに元気をチャージする番。
いったいどんな体験ができるのでしょうか!

それでは、ツアーの報告に戻ります。

森がおとしたのは…お猿さんのガイコツ!

新宿から出発して約2時間半。
一行は、空土ファームのある山梨県北杜市・増富地域に到着しました。
まず向かったのは、黒森にある「みずがきランド」。
ここでは森林を体験し、「森のおとしもの」を探します。

大自然の空気を吸いこんで、元気よく森を目指しましょう!

バスを降りると元気な子どもたちは走って森に向かいました。
転ばないように気を付けてくださいね!

清流で釣りをしている人を横目に、枯葉でふかふかになった山道を元気よく進んでいくと、
森の広場にたどり着きました。空気は澄んでいてちょっとひんやり。
半袖では寒いくらい、森の中と外では気温が違っていました。
深呼吸すると、森からエネルギーをもらえる気がします。 そんなすがすがしい場所で待っていたのは、森林インストラクターの佐久間さん。
普段は林業を営んでいる佐久間さんに、
今日は森の魅力をたっぷり教えてもらいましょう!


真剣に話を聞く子どもたち。都会とは違う遊びの始まりです。

森林で体験するのは、「森のおとしもの」探しです。
森には枝や葉っぱはもちろんのこと、
イノシシやニホンジカの骨や、木の実、スズメバチの巣など
いろんなおとしものがあるんだとか。

佐久間さんから、「生きているものは拾わないで、
よく見て触っても大丈夫そうなものを拾ってみてください」と教わり、
さっそく森の中を探検です!どんなおとしものが見つかるか、楽しみですね。

「なに??」みんな真剣に探しています。

なにこれー?」「黄色いキノコ見つけた!」
「変わった松ぼっくり発見!」「これ、触って大丈夫かな?」
森の中で子どもたちの元気な声が飛び交います。

「あったー!」東京では見つけられないような、おとしものですね。。

なかには、「ほら、触ってごらん!」というお父さんの声に対して
「こわい、こわい!」と言う子も。
それでは、みんなで拾ったおとしものは何だったのか、
佐久間さんと見ていきましょう。

「これはなんだと思う?」という佐久間さんの問いかけに対して、
「骨?」「ガイコツ?」と子どもたちは不安気な様子。
「お猿さんのガイコツだよ!」と言われると、
大人も子どももびっくりした様子!
「ガイコツが落ちているんだ」とみなさん驚いていました。



お猿さんのガイコツには大人も驚きました!

他にも、動物の骨や、シカの角、シカのフン、ミノムシ、くるみ、
まつぼっくり、栗、どんぐりなど、珍しいおとしものをたくさん拾うことができました。

もっと探したい〜!そんな声が聞こえてきそうでした。

これらのおとしものから分かるのは、
森の中に、どんな生き物が暮らしているかということ。
今回拾ったおとしものからは、松の木、栗の木、どんぐりの木、シカ、猿などが
暮らしていることが分かりました。
森で暮らすたくさんの生き物たちが森におとしものをしているのですね。


子どもたちの未来に、美しい森を残すために

次は、「箱の中身」を当てるゲームを体験します。
箱に入っているのは、佐久間さんが森で拾ったおとしもの。
6つの箱にそれぞれ違うモノが入っているので、
手で触った感触だけで何が入っているのかを当ててみましょう! 触ったらお母さん・お父さんと相談して、画用紙に描いてくださいね。


大丈夫。こわいものは入っていません!しっかり触って当てましょう!

「わかったー!」「なにこれ!!」
「ブタの鼻みたいなのが入ってるよ!」
ゲームが始まると子どもたちは大はしゃぎ。
おそるおそる手を入れつつも、箱の中身を当てることに夢中です。
画用紙に思い思いの絵を描いたら、 箱の中身の答え合わせをしましょう!


どの子も思い思い、画用紙に絵を描いていきます。

箱に入っていたのは、
まつぼっくり、どんぐり、くるみ、硬いキノコ、葉っぱ、シカの角。
手の感触だけですが、子どもたちはたくさん正解していました。

「あたったー!」森の中で子どもたちの元気な声がこだまします。

シカの角は生え変わるようになっているから、森にはよく落ちているんだそう。
この他にも、クマの骨やイノシシの骨も、落ちているんだとか。
教科書では勉強できないことを学べましたね。

森林体験の終わりに、佐久間さんがこんなお話をしてくれました
「木という漢字が2つあると林で、3つあると森になります。
だけど先生は、森という漢字は木が3つではなく、木と水と土を合わせた漢字を
森と読みたいと思います。なぜなら森は外から見ると木がたくさん生えている場所だけど、
中に入って見ると土や水があって、たくさんの生き物が生活している場所だからです。」

もともと私たち人間も、たくさんの生き物たちと一緒に森の中で暮らしていました。
自然の恵みを授かり、自然と共存していた人間ですが、
文明の発達とともに、いつしか森から離れていきました。

都会で生活をしていると森に目を向ける機会はなかなかありませんが、
林業を営む佐久間さんのように森を守る方がいないと、
森は荒れ果て、山や川、海が汚れてしまうことにつながります。
森とは上手に共存していくことが大切なのです。


都会では出来ない森林体験。また是非遊びに来てくださいね。

今回の体験をきっかけに、森や自然に目を向けるようになり、
子どもたちの未来に、美しい自然を残していきたいですね。



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