空と土プロジェクト

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空土バスツアー:親子田植え体験

5月28日(土)。
この日は三菱地所コミュニティが管理するマンションにお住まいの
親子を対象とした「親子田植え体験」が開催されました。

今回は総勢31名の親子の方々がツアーに参加。
ツアー前日に「梅雨入り」が宣言されたこともあり、
集合場所の新宿では、どんよりとした雨もよう。
増富は大丈夫かなぁ…、と不安になる天気でした。

ここでツアーの報告をお届けする前に、
みなさんに知っておいてもらたいことがあります。

それは、なぜ私たちが「空土ツアー」を行うのか、ということです。

「遊休農地」または「耕作放棄地」という言葉を知っていますか?
これは簡単にまとめると、1年以上使用されていない農地のこと。
今回、みなさんが田植えを行ってくれた「御門の棚田」は、
なんと、数十年も使われていなかったとされる土地なのです。

ツアー当初のころはそれはもう、背の高いススキで辺り一面を覆い、
現在の棚田からは、およそ想像のつかない景色が広がっていました。
「とても景色の美しかったころの御門の棚田を、取り戻したい」
それが地域に住む方々が抱いていた、心からの願いでした。



しかしその想いの裏で、なぜ数十年も放置されていたのか。
実際には、「放置せざるを得なかった」というほうが正しいでしょう。

「限界集落」という言葉は、聞いたことがありますか?
集落の自治等、共同体としての機能の維持が困難になった集落のことを指すのですが、
住む人のほとんどは、65歳を超えるおじいさんやおばあさんばかり。
高齢化によって人口も減少し、産業の担い手が次第にいなくなるのです。

また昔は農業や林業で栄えた一方で、市街地や最寄駅から遠く、
地場産業の衰退に伴って、地域に活気がなくなっていく。
こうして、増富地区のように限界集落となってしまうのです。

日本の原風景であった「農山村」が、再び元気になるために、
私たち「都市」に住んでいる人々が、少しずつ行動を起こしていく。
それが、私たちが「空土ツアー」を行う、一番の理由といえます。

今回の田植えにしても、みんなでやればすぐに終わるのですが、
もしあの棚田を一人でやるとしたら…、少し気が遠くなりますよね。
だからこそ、たくさんの人が農山村と「つながる」ことが、大切なのです。

今回のツアーで、私たちがどのように農山村とつながったのか。
ここでその内容を、振り返ってみたいと思います。


多くの人が参加すればするほど、農山村は元気になっていくはずです。


親子で裸足で昔の方法で、田植えをやってみよう!

出発当初から高速道路を下りるまで、道のりは小雨が続くお天気。
それが増富に着くと、幸運にも、雨はピタっと止まったのです。
これでツアープログラムは、予定通り開催されることになりました。

塩川ビジターセンターで着替えを済ませ、田植え体験を行う御門の棚田へ。
現地に到着すると、水だけが張ってあった裸の田んぼが出迎えてくれました。
田んぼの中にある緑のかたまりが、今回私たちが植える「苗」。
少し肌寒いけど、裸足になって田植え体験のスタートです!



いよいよ田植え体験のスタート。この日は初参加の人が多く、結果が楽しみですね。

冷たい水の中に足を踏み入れると、にゅるっと泥に沈む感覚が。
あまりに初めてのことで、少し嫌がるお子さんもいましたが、
カエルが元気に飛び跳ねていたり、だんだん水が気持ちよくなってきたりと、
徐々に慣れていきながら、親子田植え体験は進んでいきました。
今年の苗はまだ育ちが遅いので、「植える」ではなく「添える」程度でOKとのこと。
インストラクターさんから教わりながら、棚田は少しずつ緑のドットが入っていきます。


みんなでやるから、作業はあっという間。カエルではしゃぐ子供たちも。


この日は時間の関係で、全体の半分くらいしか田植えができなかったのですが、
それでも、みなさんが手際良く進めてくれたおかげで、作業はとてもはかどりました。
こうした作業を現状は少ない人数で行うわけですから、本当に骨の折れる作業ですよね。
農業に携わってくれる人材が増えていくことを、切に願うばかりです。
「全部やってあげたいな」という思いに引かれながら、御門の棚田を後にします。

今回植えたのは、食べるためのお米です。
秋になったら大きな稲穂になっていることを、みんな祈願しましょうね!


晴れていたらもっと気持ちよかった「お田植え」。秋の収穫がとても楽しみですね。



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